E-文826
〜第41回「複雑になっても基本に忠実」〜
こんにちは、Mr. Oです。話法は今回で終わり。ですから、最後は引用符内が複雑になっています。2つ以上の節を含む文や、異なる種類の文を転換していきます。そのような複雑なケースでも、これまでに学んだ基本ルールに基づいて作っていきましょう。
■重文の場合の転換
1. John said that the red bag was hers, and that the blue one was his.
「ジョンは赤い鞄が彼女ので、青いのが自分のだと言った」
2. She said that she was sick in bed, but that she was getting better.
「彼女は病気で寝込んでいるが、よくなってきていると言った」
3. I told him that he could use my computer if he wanted to.
「使いたければ私のコンピュータを使ってもよいと彼に言った」
種類の異なる文の転換
4. My boss asked me where Jenny was, and said that he wanted her to do something.
「上司はジェニーはどこにいるだろう、彼女に頼みたいことがあるんだと私に言った」
5. I told my daughter to get up right away, and said that she had to go morning training.
「すぐ起きなさい、早朝練習に行かないといけないんでしょうと娘に言った」
6. She told him to watch his step, or he would slip and fall.
「彼女は足元に気をつけないと滑って転ぶよと彼に言った」
7. She said how strong he was, and that he was like superman.
「彼女は彼はなんて強いんだ、まるでスーパーマンのようだと言った」
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それでは解説です。まずは重文の場合の転換から(1〜3番)。
重文とは、2つ以上の節が等位接続詞(and、but、or、for)によって結ばれた文のことです。実際に英文を見ていきましょう。ちなみに、今回もまた、[1]、[3]の奇数番号は直接話法、[2]、[4]の偶数番号は間接話法です。
1. John(S) said(V) [that the red bag was hers](O), and [that the blue one was his](O).「ジョンは赤い鞄が彼女ので、青いのが自分のだと言った」
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[1] John(S) said(V) ,”The red bag is hers, and the blue one is his.”(O)
[2] John(S) said(V) [that the red bag was hers](O), and [that the blue one was his](O).
[1]の引用符内を見て下さい。The red bag is hersという節と、the blue one is hisという節がandという等位接続詞で結ばれていますね。これが重文です。これを間接話法に書き換えるにはどうすればいいのでしょうか。まず前半部the red bag is hersをこれまで学んだ通りの手順で間接話法に書き換えます。そして、等位接続詞andを置き、その直後に必ずthatを置きます。必ずです。そのthatの後ろは、再びこれまで通りの手順で書き換えて下さい。(これまで通りということは、時制の一致や人称代名詞、指示代名詞、そして副詞に気を配るということですよ。)
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2. She(S) said(V) [that she was sick in bed](O), but [that she was getting better](O).「彼女は病気で寝込んでいるが、よくなってきていると言った」
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[3] She(S) said(V) ,”I am sick in bed, but I am getting better.”(O)
[4] She(S) said(V) [that she was sick in bed](O), but [that she was getting better](O).
今度は等位接続詞butで2つの節を繋げた重文です。書き換えの仕方は1番と同じです。やはり、butの直後にthatを忘れないようにして下さい。なぜでしょうか。このthatがなかったら、異なった意味にとることができるからです。本来は「病気で寝込んでいるが、よくなってきている」と彼女が言っています。しかし、butの直後のthatがなかったら、「『病気で寝込んでいる』と彼女は言ったが、よくなってきていた」と訳すことができてしまうんです。これでは、「伝えられる内容」が変わってしまっています。それを防ぐため、等位接続詞の後ろに必ずthatを置いて下さい。
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3. I(S) told(V) him(O1) [that he could use my computer if he wanted to](O2).「使いたければ私のコンピュータを使ってもよいと彼に言った」
●3番は重文ではありません。ifという従位接続詞を用いた複文と呼ばれる文です。重文(1〜2番)と複文(3番)、比べてみましょう。
[5] I(S) said(V) /to him(M)/ ,”You can use my computer if you want to.”(O)
[6] I(S) told(V) him(O1) [that he could use my computer if he wanted to](O2).
前半部は重文の場合と同じです。そして、接続詞ifで節を繋ぐことも同じです。しかし、従位接続詞ifの直後にthatが置かれていませんね。というのも、重文は接続詞で結ばれた2つの節が対等の関係にあります。それゆえ、それぞれの節の前にthatを置いています。しかし、複文の場合、2つ以上ある節のうち1つが意味上主要な節であり、残りはそれを修飾する形になっているんです。対等な関係ではないんですね。ですから、主要な節(主節)の前にだけthatを置き、それ以外の従属する節(従属節)の前にはthatを置かないという訳です。
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今度は種類の異なる文の転換です(4〜7番)です。
4. My boss(S) asked(V) me(O1) [where Jenny was](O2), and said(V) [that he wanted her to do something](O).「上司はジェニーはどこにいるだろう、彼女に頼みたいことがあるんだと私に言った」
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[7] My boss(S) said(V) /to me(M)/ ,”Where is Jenny? I want her to do something.”(O)
[8] My boss(S) asked(V) me(O1) [where Jenny was](O2), and said(V) [that he wanted her to do something](O).
[7]の引用符内、見て下さい。種類の異なる2文が含まれていますね。(疑問文と平叙文です。)これを間接話法に書き換えるための手順、基本はこれまでと同じです。まず前半部(疑問文まで)を間接話法に書き換えます。疑問詞を用いた疑問文ですから、伝達動詞askを使い、疑問詞whereで始まる名詞節を直接目的語にとればいいんですね。
次に等位接続詞andを置き、その直後に再び伝達動詞を置きます。もちろん置くべき伝達動詞は、「伝えられる内容」の文の種類によって変えて下さい。4番ならば、平叙文ですから伝達動詞sayを使っていますよ。
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5. I(S) told(V) my daughter(O) [to get up right away](C), and said(V) [that she had to go morning training](O).「すぐ起きなさい、朝練に行かないといけないんでしょうと娘に言った」
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[9] I(S) said(V) /to my daughter(M)/ ,”Get up right away. You have to go morning training.”(O)
[10] I(S) told(V) my daughter(O) [to get up right away](C), and said(V) [that she had to go morning training](O).
今度は命令文と平叙文が引用符内にあります。しかし、辿るべき手順は4番と同じですよ。命令文を間接話法で書き換えるときは、tell A to V’「AにV’するよう言う」を使うんでしたね。あとはandで結び、後半は平叙文なので伝達動詞sayを用いるだけです。
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6. She(S) told(V) him(O(O1)) [to watch his step](C), or [he would slip and fall](O2).「彼女は足元に気をつけないと滑って転ぶよと彼に言った」
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[11] She(S) said(V) /to him(M) ,”Watch your step, or you will slip and fall.”(O)
[12] She(S) told(V) him(O(O1)) [to watch his step](C), or [he would slip and fall](O2).
6番は命令文+and/or+平叙文というパターンです。5番は命令文と平叙文が独立していましたが、6番は違います。「〜しなさい。そうすれば(さもないと)…」という様に繋がっていると考えて下さい。だから、接続詞orの直後にthatがないんです。前半部は、これまで学んだ通り命令文として転換して下さいね。
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7. She(S) said(V) [how strong he was](O), and [that he was like superman](O).「彼女は彼はなんて強いんだ、まるでスーパーマンのようだと言った」
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[13] She(S) said(V), “How strong he is! He is like superman.”(O)
[14] She(S) said(V) [how strong he was](O), and [that he was like superman](O).
最後は感嘆文と平叙文の場合です。前半部を感嘆文として転換し、andの後ろにthatを置き、後半部は平叙文として転換する。しかし、7番のように感嘆文+平叙文を間接話法に転換する場合は、伝達動詞は共通して用いられます。ですから、[14]のように伝達動詞sayを使っています。また、andとthatの間に伝達動詞を置いていません。
いかがでしたでしょうか。重文や、種類の異なる文を変換する場合も、これまで学んだ書き換えの基本をもとに作っていって下さい。もちろん、直接→間接だけでなく、間接→直接の書き換えも練習していって下さいね。次回からは新しい単元、名詞・代名詞・冠詞に移ります。それでは、また。
(E-文 826<第41回>おわり。)文責;Mr. O
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