シェルドレイクの仮説
5年以内に1/10に減らせというむちゃくちゃな基準を、CVCCエンジンが数年でクリアしたあと、「むちゃくちゃな基準」はCVCCでなくてもクリアできるようになった(昨日までの話)。
基準をクリアするものが現れると、他のものにとってもクリアすることがそれほど困難では無くなったのである。もちろん意識の問題もあると思われる。しかし、スポーツの世界の記録などでも、壁が一度破られると、次から次に・・ということがよく起こるのも事実。もしかしたら意識以外のなにかの要素があるのかもしれない。
そんなような話として、他にも、何かが一度おこってしまうと、全然違う場所においてもすぐに同じことがおこりやすくなるという不思議な事実がある。
例えば、
1.20世紀初頭に、当時は不可能と思われていたグリセリンの結晶化にある
科学者が成功した途端、世界中のあちこちの実験室でグリセリンが自然
発生的に結晶化を始めた。
2.宮崎県の幸島のサルの群れの中の一匹が海の水で芋を洗って食べ始め
た途端、群れのどのサルも海で芋を洗って食うようになった(そこまでは見
よう見まねかとも思われる)が、この事例が報告された途端、全く違うところ
海辺(たとえば東北)に住むサルたちが同じことを始めた。
などが、代表的な例である。
この事実を証明するためのイギリスのテレビでの有名な実験がある。
これは「だまし絵(・・・例えば普通はきれいなお姉さんに見える[他の見え方はわからない]が、見方を変えると怖いおばあさんに見えてしまうような絵)」をつかった実験であった。
(1)だまし絵を2枚用意した(AとBとしておく)
(2)次のような方法をとった
Aの絵: ある地域の1000人に見せる(違う見方の正答率をはかる)
→ TVで視聴者に見せる
→ TVを放送していない別の地域で見せる
・・これで違う見方がわかるかどうかの割合をはかる
Bの絵:ある地域の1000人に見せる(違う見方の正答率をはかる)
→ TVで視聴者に見せない
→ TVを放送していない別の地域で見せる
・・これで違う見方がわかるかどうかの割合をはかる
この実験でTV公開しなかった方(=Bの絵)は、別の地域での違う見方ができた割合が1%程度しか上昇しなかったが、TV公開した方(=Aの絵)は問題そのものが難しかったにもかかわらず、違う見方ができた割合が倍増ちかくまで上昇した。
つまり、多くの人が知った「ものの見方」がまったくかけ離れた別の場所に広がったといえるのである。
これをシェルドレイクは「形の場は移行する」というような言い方で表現している。
ものの考え方にしろ、なにかの行動にしろ、化学反応にしろ、それまでまったくなかったものがどこかではじまってしまうと、物理的に隣接していない(つまり普通の感覚ではすぐには移行できない)場所でも同じことがどんどんできるような状況がつくられてしまうということである。
もう一つ、すごい例を・・・・。 これは日本テレビでの実験:
「世界を変える7つの実験」でのことです。
飼い主とペットの双方をカメラで追跡しました。
飼い主が仕事の関係で帰宅時間が不規則である(つまりペットが決まった時間に何かを起こすことができない状況)が、その飼い主が遠く離れた仕事場から帰宅を開始すると、ペットが玄関に移動して出迎える様子がばっちりとらえられた。
これは、飼い主が帰宅するという「形の場」が遠く離れた自宅にも瞬時に移行して、その「形の場」のなかではペットは玄関で出迎えるという行動をとるという事実を証明したことになる。
「形の場は移行する(=瞬時に全世界に広がる)」・・・これがシェルドレイクの仮説。
シェルドレイクはケンブリッジ大学の元教授で英国王立協会会員であるが、
この仮説の発表当時から現在まで、こんなインチキなものはない!ということで
非難囂々(ひなんごうごう)でもある(もちろん非難されるものが間違いで受け入
れられるものが正しいと必ずしもいえないのは「地球が丸いかどうか」の時代か
らの科学の歴史を少し知るだけで十分である)。
なかなかおもしろいテーマですね。
From なんでも部屋