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効果的に覚えるために(1)

(1)繰り返す 一時記憶から永久記憶へ

脳の中には,一時記憶をつかさどる「海馬」と,半永久的に記憶できる「大脳皮質」があるが,大脳皮質に刻み込まれた記憶は,そう簡単に消えるものではない。自分や家族,友人の名前,住所などはそこに記録されている。パソコンにたとえれば,ハードディスクみたいなものである。
一方,「海馬」は,情報を整理する部分なので,ここに蓄えられた記憶は,重要でないものはすぐに消されてしまう。つまり,とりあえず情報を記録するメモ帳,パソコンに例えれば,一時メモリである。

これを考えると,記憶を「海馬」から「大脳皮質」に書き換えることが大切である。
要するに,ハードディスクに保存するのである。
PCがフリーズして,データが消えてしまった経験はないだろうか。残念ながら保存していない情報を復活させることはできない。しかし,ハードディスクに保存していれば,また,復活させることができる。ポイントは,マメに「上書き保存」を行い,HDのデータを最新にしておくことである。
脳の記憶もこれと似ている。マメに保存する,つまり,「繰り返す」ことで,記憶は大脳皮質に書き込まれることになる。

では,効果的に「繰り返す」方法はあるのだろうか?

人間の脳は,短期間に何度も同じ情報がインプットされると,それが「大切な」情報,つまり,永久記憶である「大脳皮質」に書き込むべき情報であると認識する。したがって,学習したまさにその日に数回復習することが最も効果的である。
それを無理なく実行するには,
(1) 授業後すぐに友達と授業の内容,感想を話し合う。(学んだ公式や新しい考えなど)
(2) 研伸館の帰りの電車の中で授業を思い出してみる。(ノートを見るならなお良い)
(3) 家に帰ると15分でよいので,復習を行う。(1時間以上だと長続きしません)

これでその日のうちに授業を含めて4回脳に刺激を与えることになる。ここでバカにできないのが(1)である。「今日の解法,すごかったね。あんなふうに考えるなんて思っても見なかった。」などという何気ない友達との会話が,脳を活性化するのである。
さらに記憶を確実なものとするには,

(4) 学んだ翌日に5分間で授業の大切な点を思い起こしてみる。
(5) 3〜4日後に類題を解いてみる。
(6) 次週の授業前に,もう一度15分で復習する。

これで,諸君の脳は,その情報が非常に大切なものだと認識して,「永久記憶」にとどめてくれる確率は非常に高くなるはずだ。

From 受験の部屋

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