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株がニュースを賑やかにしています

サブプライムローンの信用不安(焦げ付きが多くなるかもしれない)問題でNY証券取引所の株価が下がり、それに端を発して、世界同時株安だとかで、先週はもっぱら株の最安値と円高のオンパレードでした。
  
サブプライムローンとは、ちょっと金利が高めの住宅ローンです。
  
このちょっと金利が高いローンは、普通の住宅ローンを借りることができない人たちがかります。
  
普通の住宅ローンをかりるにはそれなりの返済能力があるかどうかの審査があって、それをパスしないとかりることはできません。
  
これ(普通の住宅ローンではなくサブプライムローンを借りるの)は、銀行でお金がかりれない人たちが、サラ金でお金をかりるのと同じようなものと理解していいと思います。
  
さて、貧乏人に高い金利で貸すなんてけしからんな、と思う人も多いでしょうが、そういう弱いものいじめの気持ちで貸し出しの金利が決まっているわけではありません。
  
どういうことかというと、
  
例えば、100人に100万円貸して、99人は返済できるだろうと考えられれば、
 ・貸出金:100万×100人=1億円
 ・返済予定金:100万×99=9900万円
 → この差額の100万円に、自分たちのもうけとして1億円の1%=100万円
   を乗せて、手元の1億のお金が合計200万円増えるように利子をつける。
    → 1億円が1億200万円になるような利子だから、2%。

例えば、100人に100万円貸して、70人は返済できるだろうと考えれば、
 ・貸出金:100万×100人=1億円
 ・返済予定金:100万×70=7000万円
 → この差額の3000万円に、自分たちのもうけとして1億円の1%=100万円
   を乗せて、合計3100万円増えるように利子をつける。
    → 1億円が1億3100万円になるような利子だから、31%。
  
上記2つの例の、理論的なもうけは同じ(=1%)です。
ただし、返済能力の疑わしい(=統計的な判断)ほうに貸す場合には、借りてから見た利子が高くなっている、ということです。
     
さて、サブプライムローンですが、どうして結構はやったかというと、アメリカで住宅の値段が順調に上昇していました。
  
そうすると、日本でもそういう気持ちになる人が多いのと同じように、、家は財産になる、少なくとも土地は値段があがるということで、いまのうちに買っておいて、自分の財産にしておこう、もし、ローンが払えなくなりそうだったら、土地と家を売れば、値段が上昇しているだろうから、大丈夫だろうという思考方法が蔓延していたのだと思います。
   
例:4000万円の土地付き一戸建てを買う → 20年後には7000万の価値になっているだろう。
  4000万のローンを20年で組んで総支払額6500万円(利子を20年払うとかなり高いです!)、
  7000万円から6500万円をひいて、500万円の得だ!!なんて考える。家も手に入って、
  500万円も価値が上がる!というわけです。
  (貸すほうだって、ローン払えなくなっても、財産を没収したらそれなりの価値のものを取り戻せ
  るから大丈夫と思って貸してしまっている側面もあります。かつて日本でもバブルの時代にどん
  どん貸していましたね。)
  
ところが、いつまでも値上がりしません。しかもアメリカです。社会構造も変化してきています。ネットを利用して都会でなくても仕事をするような時代です。広大な土地があります。べつに高い住宅をもっと高く買おうとする人はいつまでもいません。買おうとする人がいなくなると値段はつかなくなります。
  
ある時から、値上がりが止まりはじめます。
4000万円の土地付き一戸建ては4000万円のまま、あるいは値下がりしてしまいます。(土地はいいですが、上物の家はどんどん古くなって価値は下がるのは当然です)
  
さあ大変です。4000万円(最終的には家の価値は古くなってほとんどなくなるから、2000万円の土地)に総額6500万円を払おうとしている人たちがたくさんいます。しかも利子が高い。毎月の支払いも給料の半分以上になる。そもそも、普通の住宅ローン(=利子がすくないローン)を返済するのも苦しい人たちのことです。
  
破産をする人たちが出始めます。
  
貸したほうも回収しようにも、4000万円だったはずが、3000万円くらいに価値が落ちています。
さあ、不良債権(=回収できない貸し)です。大変です。  
  
ここまでが、前半戦。
  
さて、では、どうしてこれで株の暴落が起こるかですが・・・、
  
以下のような仕組みで貸し借りの構図が複雑化しています。
  
A銀行:4000万円を20年ローン(総返済額6500万円)で貸す。
    つまり個人はA銀行に20年間で6500万円の返済義務
  
  A銀行は、ゆっくり待っているより、次の仕事をしたいので、
  この6500万円の返済してもらえる権利をB会社に例えば
  4500万円で売ります。(これでA銀行は4000万円出して
  それを4500万円で転売したので500万円のもうけ)
    ↓
B会社:20年間で6500万円もらう権利を4500万円で手に入れた
     次に転売しようとします。そのとき、もうけを500万円にする
     として、6500万円の権利を5000万円(4500万で買った
     ものに500万円の利益をのせる)で売ろうとします。
     買い手がつきやすくするために、
     これを、100分割くらいにして、20年間で65万円もらう権利
     を50万円で買いませんか?? といって販売します。
    ↓
 100の個人や会社が、資産運用のひとつとして50万円はらって、
 20年後までに65万円になる権利(=債権)を手にいれる。
  
だいたいこんなような構図になっています。
普通預金の金利でお金を預けているのがばからしいと思う個人が
いろんな名前の金融商品でお金を運用しています。
金融商品も多くがいろんな種類の債権をあつめています
のでその中に上記サブプライムローンの端くれが含まれている可能
性があります(でもそんなことを口外することは、商品価値を落としかね
ないので、普通は公表しません)。 
  
企業が退職金の運用をしている中に、端くれが含まれている可能性だ
ってあります。(各国で外国[とくにアメリカ]の債券を買っていることも
大いにあり得ます)
  
どこまで不良債権が広がっているかわからない。
  
いろんなところに広がっていると、そこが連鎖的に焦げ付き始めて、
会社の財務内容や個人のフトコロに大きなダメージを与えるかもしれない。
  
じゃあ、景気も悪くなるんじゃないか、だったら、株はもう上がらないぞ、
売りだ売り!! 
  
しかもしかも、最近は情報の回りが早くて、○×ファンドが売ったぞ!と
なれば、その情報で、雪崩をうったように売りが入ったり、機械で売買
をプログラムしていて、△%以上値を下げたら、自動的に売る、という
ようなことをしていることなども多くて、いったん転がりはじめたら、どん
どん転がっていくようなところもあるのです。(しかも、上昇局面だけで
なく、下降局面でも、あるやり方をすれば儲かる仕組みがあるので、
半分は、大きな値動きを「仕掛け」ている闇の力が働いたりすることも
あります。)  

というようなことで、NY株から、世界各国への株の値下げの波が
広がって、ドルが安くなって円が相対的に値を上げている、という
ことです。
  
もちろん、この状況を生み出す間接的原因の一つとしてオイルマネー
などがジャブジャブ余っていて、運用先を探して、いろんなところで
金融商品が買われていて、また、買われるから、端くれ債権が売れ
て、売れるから、ちょっとくらい無理して貸してもいいかな、といったよ
うなこともあったのだと思います。こんなわけすごい大きな端くれ買い
の焦げ付き不良債権の広がりがあるのではないかとも妄想?された
りしています。

現在は、  
先週末に、アメリカで公定歩合を下げることになって、いったんおちつ
いていますね・・・。
   
ちょっと、難しくなっていきそうなので、このへんで。
  
  
From なんでも部屋

           
 

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