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昨日のつづきを少し(債権回収は?)

昨日、サブプライムローンが転売され、分割されて、売られていく構図の話をしました。
  
もちろんあれは理解しやすくした「ざっくりのイメージ」です。
  
ローンを貸して回収する権利(=債権)がどんどん違う人の手に渡ったら、誰が回収(取り立て)するの?
ということになりますが、今回の場合は最初にローン契約をした当事者同士のやりとりです(銀行と個人:個人は銀行に支払う。支払えなくなったら、担保を銀行が押さえる)。
  
そして、もう少しだけ正確に近くいうと、借金取り立ての権利を売っているのではなく、「証券化」して取引しているのです。
  
株のような仕組みなのです。
  
会社が事業をするとき、株式会社方式であれば、原理的には、
 ・1億円の元手で、ビジネスをやりたい
 ・1億円で毎年5千万円の利益を生み出す予定
 ・手元に1千万しかないのであとの9千万は他人から出資してもらう
  (1人1千万で9人に出資してもらうものとしておきます)
 ・さて、これで1億円集まった。
 ・予定通り、1億円で、年に5千万円の利益が生まれた
 ・5千万円のうち4千万円は会社のために残して、1千万円は山分け
 ・1千万円を自分+9人の10人で山分けするので、一人100万
 ・これが10年続いたとしたら、1千万出資して、毎年100万を10年
  もらって、10年間で分け前1千万円(+元手の1千万円の価値の
  一口の権利)になる。つまり10年で倍になるわけです。
 ・この出資した分け前をもらう権利というか証拠みたいなのが株。
 ・最初は1口1千万でした。
 ・でも1千万が毎年100万ずつ分け前(配当)がでるから10%の
  利子が付く預金と同じような感じかな、と感じられれば、この一口
  1千万の株が1200万や1500万でも他人に転売できるかもしれ
  ません。(1200万円や1500万円の元手が毎年100万円の分
  け前金をもたらすわけなので、まあ定期預金とは桁違いの利子が
  はいってくるようなものです。1500万円で買ったとしても、15年
  で1500万の分け前金が入ってきて、そのときに、手元の分け前
  の権利を、また別の誰かに1500万円で売れば、まるまる1500
  万円のもうけになります)
 ・こうして値(市場価格)が上がったりします。
 ・でも、業績が悪化する可能性もあるわけで、その場合は分け前が
  減るし、ゼロになることだってあり得る。
 ・業績が悪化しそうな場合には、分け前が下がりそうなので、
  株は値段が下がる。
 ・会社がつぶれたら、株は紙切れになる。
 ・そのリスクもわかった上で出資している。
  
こんな感じが証券です。
  
お客さんと向き合って仕事をするのは会社です。でも会社のもうけは出資者
にも分けていく。出資者のもっている株は、会社が利益をどんどんあげれると
市場価格があがっていく。そういうことです。
  
そうすると、サブプライムローンを証券化した場合に、お客さんと向き合うのは
もちろん銀行。そこから先、その活動(お金を貸して利子を含めてローンを払
ってもらう事業)に対して、出資者を募って、分け前を支払ったり、一口が市場
で価格がついたりするような金融商品が生まれているという話です。

サブプライムローンを証券化した金融商品も、
払えなくなる人を何割か想定していたけど、実は、払えなくなる人は少なそ
うだ、しかも貸し付け利子が高いので入ってくるお金も大きいとなると、けっ
こういい値段で売れるわけです。
そして、もしローンが焦げ付いたら、この証券化された金融商品から入ってく
る分け前も減るし、場合によっては紙切れになる、そういうことを了解済みで
取引されているわけです。
  
そして、そもそも、リスクの高い商品ほど、リターン(利子)を高く設定してある
ものです。ジャブジャブ余ったお金は、なるべくリターンの高そうなところをねら
おうとしている可能性はかなり高いですね。サブプライムローンは支払い能力
の低い人たち(つまり返済できないリスクが高い人たち)を対象としています。
リスクが高いのでリターンを高く設定してあります。
リターンが高い急成長の伸び盛りの運用実績のある金融商品などにはサブプ
ライムローン系の商品がはいっている可能性が高いのではとみられることも大
いにあり得るわけです。
伸びているところが失速していったり、焦げ付いたりしたら、これは全体に悪い
影響が出るかもしれないぞ、しかも、どれだけ影響が広がるだろうか、っていう
憶測と不安で、株の値段が下がっていたのでした。
  
 
この話は、続けると、また難しくなっていくので、このへんで。
  


From なんでも部屋
 
  

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