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一"語"一会 No. 5

“emperor”

 昨日の小欄にて月名の由来を紹介した。July、Augustは実在の人名に由来するのは非常に興味深い。Julyの起源であるJulius Caesar(ユリウス・カエサル:ラテン語読み、ジュリアス・シーザー:英語読み)は言わずと知れたローマの雄である。その名はドイツ語で「皇帝」をKaiser(カイザー)と言う形で現代に受け継がれている。
 英語で「皇帝」はemperorで、語形成はem(中に)+per(命令する)+or=国中に命令する人)である。先日の小欄にて紹介したkingとの違いは、一族の血を受け継ぐものかどうかという点にある。
 ゲルマン社会では多くのkingがいるのに対して、ローマ帝国にはemperorがいた。ローマ帝国滅亡後、ゲルマン人たちは「神聖ローマ帝国」を建国し、多くのkingの上に立つ者としてemperorを置いた。kingになるには血統がものをいうが、kingの上に立つemperorにとっては血統は重要ではない。1804年にemperorに即位したナポレオンは、コルシカ生れの成り上がり者であり、家柄のよいkingの称号は得られなかったのである。

From 三田校の部屋

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