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一"語"一会 No. 16

“capitalism”

 アメリカいや世界中が、昨年9月のリーマンショック以来、「100年に一度の不況」と言われる状況に陥っている。マイケル・ムーア監督最新作『キャピタリズム〜マネーは踊る』は、資本主義の中で邁進してきたアメリカの光と影を克明に映し出している。
 「資本主義」は英語で“capitalism”という。資本(capital)の語源は、ラテン語の頭(caput)である。ラテン語で家畜を意味する"pecus"が、貨幣や財産をあらわす"pecunia"のもとになっている。家畜の頭数が資本の大きさを表し、資本としての家畜は、子供を産むことにより自己増殖する。これが資本の原型的なイメージなのだ。caput(頭)というラテン語はフランス語の料理長chefや英語のchief(主要な)に受け継がれている。capital自体も「資本」の他に「大文字、首都」の意味もある。全て「頭」が語源である。
 実体のないマネーゲームに奔走してきた結果、かつてない危機に陥っているわけだが、原点に立ち返り世のしくみを見直す時期に来ているのではないだろうか。capitalの語源が「家畜の頭」なら、「ものをつくる」ことを見直すことも必要なのではないだろうか。

From 三田校の部屋

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