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2007年04月29日

英語deエイガ23 アカデミー賞ノミネート作品 “Blood Diamond”(ブラッドダイヤモンド)2006米

〜これでもダイヤモンド、買いますか?〜

「ラストサムライ」の監督エドワード・ズウィック、レオナルド・ディカプリオ主演。第79回アカデミー主演男優賞(L・ディカプリオ)、助演男優賞(ジャイモン・フンスー)、編集賞、音響効果賞、録音賞ノミネートの話題作だ。

L・ディカプリオはアフリカのシエラレオネ共和国でダイヤモンドの密輸をしている。何とこの国、人身売買ならぬ黒人が黒人を拉致し、ダイヤモンドを掘らせ密輸している、という話なのだ。この人間たちは反政府組織のRUF(革命統一戦線)と言って、平和な村を襲っては大人たちを銃殺したり腕を切り落としたり(投票させないため)、子供を連れ去り兵士に育て、黒人を開放するんだという名目で内戦を激化させている。
こんな団体が資金を調達するためにダイヤモンドを密輸し外貨を獲得する。これを「ブラッド・ダイヤモンド」(血のダイヤモンド)という。
L・ディカプリオは黒人と白人(ダイヤモンド会社)を仲介している。ある時密輸を発見され投獄された所で、ジャイモン・フンスーが馬鹿でかいダイヤモンドを掘り当てたと(拉致されてダイヤを掘っていた)いうことを耳にする。L・ディカプリオはいつかアフリカを去りたいと思っていたがこのダイヤで大金を手にすれば可能だと考える。しかしこの男と関係を持つことによってRUFから追われる立場になるのだが…。

ダイヤモンドには正規ルート以外にこういった「ブラッド・ダイヤモンド」が紛れ込みテロの温床となっている。それに加担しているのがテロリストであり、反政府組織であり、そして「給料の3ヶ月分」のダイヤを婚約指輪につぎ込む先進国の男性であり、それを求める先進国の女性たちであり、ダイヤモンドに価値があると情報操作し値段を吊り上げるダイヤモンド会社だ。

「あなたが手にしているダイヤモンドは何百人、何千人の命と引き換えになっているのです」という映画。ダイヤモンドは単なる石であり、通貨の単位となる「金」とは何の関係もない、単なる炭素の塊である。あなたはそれでもダイヤモンドが欲しいですか?

この映画には裏切りがよく出てくるが、その時死に際に言うのがTIA : This Is Africa.「これがアフリカさ」という言葉。このような省略語は昔からあるが、有名なのがASAP : As soon as possible「出来るだけ早く」。またネットでもよく使われている。例えばFTI。これはFor Your Informationの略で「ご参考までに」という意味。またLOLはLaughing Out Loud「大笑い」。日本語の(笑)みたいな感じだ。また英字新聞などでは「前の〜」というときに「X」というのを使う。「英語deエイガ21」でも紹介した「ロッキー・ザ・ファイナル」では試合の前に”X,X,X,X,X…、Heavy weight champion, Rocky Balboa.” 「前の前の前の前の前の、ヘビー級チャンピオン、ロッキー・バルボア」とアナウンサーが実況中継していた。話し言葉でもこんな風に皮肉的に使ったりできるんですね、この表現。
(TK)

2007年04月22日

英語deエイガ22 アカデミー賞受賞作品特集3 “HAPPY FEET”(ハッピー・フィート) 2006年米/豪

〜アニメ版ミュージカル〜

ペンギンが歌って踊る全編アニメーション。あの「マッド・マックス」のジョージ・ミラー監督が手がけた初めてのアニメーション作品だ。声の演出に(アメリカには声優という職業はありません)イライジャ・ウッド(ロード・オブ・ザ・リング)、ニコール・キッドマン(アイズ・ワイド・シャット)、ロビン・ウィリアムズ(明日を生きる)、ヒューゴ・ウィ−ビング(マトリックス)などなど、超一流どころを迎えての大作。

皇帝ペンギンの世界では歌を歌って気に入ったもの同士が結婚するという風習だ。しかし主人公(主人ペンギン?)のマンブルは生まれつき見た目も違うしオンチ。タップは生まれながらにしてうまいのだが皇帝ペンギンの世界にはタップなんてないから誰にも認めてもらえない。
そのころ皇帝ペンギンの世界では食料(魚)不足が問題になっている。はみごになったマンブルは魚不足の原因を探るため故郷を去り長い旅に出る。しかし、そこで見たものとは…。

後半は環境問題にまで発展し、ちょっと考えさせるがかわいく楽しめる娯楽映画になっている。吹き替え版も公開されているが、歌の部分はどうなっているんだろう?(この筆者は字幕版しか見ません)

今回はマンブルが故郷を去るときに言うセリフ。
“Let me tell you something.”(一言言いたいんだ)
letは使役動詞としてlet+O+動詞の原形、で習うが、この表現は言いにくいことを今から言いまっせ、というときにワンクッション置くのによく使う表現。日本語では「あえて申しますが」とか「言いにくいのですが」みたいなシッチュエーションで使う。例えば、”Let me tell you something, but you’re fired.”(お話があるのですが、あなたはクビです)みたいな。(TK)

2007年04月12日

英語deエイガ21 試写会に行ってきました3 ロッキー・ザ・ファイナル

ロッキー・ザ・ファイナル 原題 “ROCKY BALBOA” 2006アメリカ
〜生きる勇気をくれるエイガ〜

アカデミー作品賞・監督賞・編集賞を受賞した「ロッキー」第1作から30年。当時全く無名だったシルベスター・スタローンが3日で脚本を書き上げ、ジョン・G・アビルドセンが監督し大ヒットした映画業界でいわゆる「化けた」(全く注目されない映画が大ヒットすること)と言われる第1作。その後、ロッキーは2、3、4、5と作られるが、第1作の感動を再生できないままロッキーシリーズは「売れない映画」となってしまった。今回脚本・主演・監督をこなすS・スタローンは今年で61歳。今度こそラストになるのか?

ロッキーは「エイドリアンのレストラン」(エイドリアンはロッキーの嫁さんの名前ですね)を経営しながら普通の生活を送っている。レストランの壁にはかつて輝いていたころの写真が所狭しと並べられている。息子は自分の口利きで、ある会社に就職させてやった。しかし息子はいつも「ロッキーの息子」としてみてくれない世間を恨み、父親とも心を開いて話せないでいる。ロッキーは息子とぎこちない関係を何とかしようとあがいている。
エイドリアンの命日、昔よく来たバーに立ち寄ると、当時ほんの小さな子供だった女の子マリーがバーで働いていることを発見する。マリーもまた夫に逃げられ、一人息子と打ち解けないでいる。一回きりの人生、最後に何かをやり遂げたいと思うロッキーはボクシングライセンスを再申請する。馬鹿な事はよせ、という息子。ロッキーを励ますマリー。
そこに現在のヘビー級チャンピオンとのエキシビションマッチがブッキングされることになるのだが…。

まず第1作を観たことがない人はぜひ見ていただきたい。これはボクシング映画ではない。「愛と勇気の物語」である。ボクシングがあまり好きでない人にこそ見て欲しい。これは名作である。そしてこの第6作は原点に戻って「愛」を描く映画になっている。脚本もうまく練られている。第1作を観てこそこの映画は生きてくる。人間は前を向いて生きることが大切である、過去に生きてはいけない。当たり前のことだが大切な事を教えてくれる。そして生きる勇気をくれる、お勧めの映画。4/20(金)ロードショー。

However hard you get a hit, keep moving forward. That’s the way it is done.
(どんな困難にぶち当たっても、前を向いて進め。そうやって達成するんだ)
何でもうまくいかないのは親の大きな影のせいだ、と言う自分の息子にロッキーが説教をする言葉だ。

今回はもう1つ会話表現を。ロッキーがバーで久しぶりにマリーに会った日、車で送っていくシーン。
Rocky : Are you married?(結婚は?)
Mary : Yeah. Sort of.(うん、一応はね)
Rocky : Sort of?(一応?)
Mary : He took off.(彼、逃げたのよ)←もしかするとYes. He took off.って言ってたかな?
a sort of〜は「一種の〜」の意味だが、”Sort of.”を相手の言った事に対して相づちのように使って「まあね」とか「そんなとこね」みたいな感じで使う。「ソータブ」とか「ソーロゥ」みたいな発音で軽く言ってみよう!

PS
S・スタローンは「ランボー」も作るらしい。