英語deエイガ23 アカデミー賞ノミネート作品 “Blood Diamond”(ブラッドダイヤモンド)2006米
〜これでもダイヤモンド、買いますか?〜
「ラストサムライ」の監督エドワード・ズウィック、レオナルド・ディカプリオ主演。第79回アカデミー主演男優賞(L・ディカプリオ)、助演男優賞(ジャイモン・フンスー)、編集賞、音響効果賞、録音賞ノミネートの話題作だ。
L・ディカプリオはアフリカのシエラレオネ共和国でダイヤモンドの密輸をしている。何とこの国、人身売買ならぬ黒人が黒人を拉致し、ダイヤモンドを掘らせ密輸している、という話なのだ。この人間たちは反政府組織のRUF(革命統一戦線)と言って、平和な村を襲っては大人たちを銃殺したり腕を切り落としたり(投票させないため)、子供を連れ去り兵士に育て、黒人を開放するんだという名目で内戦を激化させている。
こんな団体が資金を調達するためにダイヤモンドを密輸し外貨を獲得する。これを「ブラッド・ダイヤモンド」(血のダイヤモンド)という。
L・ディカプリオは黒人と白人(ダイヤモンド会社)を仲介している。ある時密輸を発見され投獄された所で、ジャイモン・フンスーが馬鹿でかいダイヤモンドを掘り当てたと(拉致されてダイヤを掘っていた)いうことを耳にする。L・ディカプリオはいつかアフリカを去りたいと思っていたがこのダイヤで大金を手にすれば可能だと考える。しかしこの男と関係を持つことによってRUFから追われる立場になるのだが…。
ダイヤモンドには正規ルート以外にこういった「ブラッド・ダイヤモンド」が紛れ込みテロの温床となっている。それに加担しているのがテロリストであり、反政府組織であり、そして「給料の3ヶ月分」のダイヤを婚約指輪につぎ込む先進国の男性であり、それを求める先進国の女性たちであり、ダイヤモンドに価値があると情報操作し値段を吊り上げるダイヤモンド会社だ。
「あなたが手にしているダイヤモンドは何百人、何千人の命と引き換えになっているのです」という映画。ダイヤモンドは単なる石であり、通貨の単位となる「金」とは何の関係もない、単なる炭素の塊である。あなたはそれでもダイヤモンドが欲しいですか?
この映画には裏切りがよく出てくるが、その時死に際に言うのがTIA : This Is Africa.「これがアフリカさ」という言葉。このような省略語は昔からあるが、有名なのがASAP : As soon as possible「出来るだけ早く」。またネットでもよく使われている。例えばFTI。これはFor Your Informationの略で「ご参考までに」という意味。またLOLはLaughing Out Loud「大笑い」。日本語の(笑)みたいな感じだ。また英字新聞などでは「前の〜」というときに「X」というのを使う。「英語deエイガ21」でも紹介した「ロッキー・ザ・ファイナル」では試合の前に”X,X,X,X,X…、Heavy weight champion, Rocky Balboa.” 「前の前の前の前の前の、ヘビー級チャンピオン、ロッキー・バルボア」とアナウンサーが実況中継していた。話し言葉でもこんな風に皮肉的に使ったりできるんですね、この表現。
(TK)