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英語deエイガ86 『モンゴル』

原題”MONGOL”  2007ドイツ・ロシア・カザフスタン・モンゴル
〜チンギス・ハーンって人名じゃなかったのか…〜

監督:セルゲイ・ボドロフ(『コーカサスの虜』)
出演:浅野忠信(『母べえ』)
編集:ザック・ステーンバーグ(『マトリックス』でアカデミー賞)

アカデミー外国語映画賞ノミネート。受賞はなりませんでしたが、このノミネートのおかげで日本でも公開が決まりました。いやあ、浅野忠信主演なのにほとんど誰も知らなかったし公開予定もなかったというのはなぜ?

1192年、チンギス・ハーンが投獄されているシーンから始まります(後に命からがら助けられた所を奴隷でいり飛ばされた、という設定になっていることが分かるのですが)。
さて映画はチンギス・ハーンが9歳の時代に戻ります。始まってすぐ父が毒殺され、家族がばらばらになり、盟友ジャムカと出会い、また敵となり、という風にまさに波乱万丈の物語です。この映画ではチンギス・ハーンがいかにしてカリスマになっていったかを描き、統一する直前に映画は終わります。

とにかく浅野忠信の演技がすばらしい。前編モンゴル語の映画ですが(想像するに)ほぼ完璧にモンゴル語の発音をマスターしたのではないでしょうか。恐怖でもって統一しようとする盟友ジャムカに対して、情でもって部下の信頼を築いていくというチンギス・ハーン。実際にはどうかは分かりませんが、部下に温情でもって接したという逸話は残されているようです。

当時は「力」が唯一であって民主主義という政治形態など微塵もない時代です。国を統一するのも、家族を守るのも、自分が生き抜くにも、力なくしては明日には死んでしまう、という世の中です。そういうことを考えると映画館を出た瞬間に思うのは「今の日本は何と平和なんだ」ということです。そして平和すぎて大切な価値観が失われていっているような気もします。私たちは日々生きることのありがたさを知るべきですね。

アカデミー賞にノミネートされるほど十分に重厚な映画であるし、浅野忠信の演技もすばらしいし、合戦シーンもすばらしいし、だめなところはないのですが、私自身のスイッチが入るに至らずで第10位ということで。(TK)

2008年度ロードショウ 独断と偏見のランク付け
1.母べえ
2.ガチ☆ボーイ
3.魔法にかけられて
4.テラビシアにかける橋
5.アイ・アム・レジェンド
6.スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師(アカデミー美術賞)
7.バンテージ・ポイント
8.4ヶ月、3週と2日 (2007カンヌ国際映画祭パルムドール)
9.ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記
10.モンゴル
11.アメリカン・ギャングスター
12.クローバーフィールド
13.エリザベス:ゴールデン・エイジ(アカデミー衣装デザイン賞)
14.ライラの冒険 黄金の羅針盤(アカデミー視覚効果賞)
15.ノーカントリー(アカデミー作品賞・監督賞・助演男優賞・脚色賞)
16.フィクサー(アカデミー助演女優賞)
17.シルク
18.エイリアンズVSプレデター
※2007年12月公開のお正月映画から含む

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