英語deエイガ90 『つぐない』 アカデミー賞7部門ノミネート
原題 ”ATONEMENT” 2007イギリス
〜身分の違う恋、冤罪、そして戦争〜
監督:ジョー・ライト(『プライドと偏見』)
出演:キーラ・ナイトレイ(『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ、『シルク』)、ジェームズ・マカヴォイ(『ナルニア国物語』)、シアーシャ・ローナン(アカデミー助演女優賞ノミネート)
原作:「贖罪」(イアン・マキューアン)
「英語deエイガ 第80回アカデミー賞 ノミネート特集」で紹介した映画がやっと公開、さっそく観て参りました。ノミネートは作品賞、助演女優賞、脚色賞、撮影賞、美術賞、衣装デザイン賞、作曲賞。このうち受賞できたのは作曲賞。はじめは大本命だったこの映画は結局他の映画に賞のほとんどを譲る形になりました。
1935年、イングランドから物語は始まります。12歳の少女ブライオニーはタイプライターで戯曲を書いています。今日は姉セシーリア(キーラ・ナイトレイ)とその関係者たちのパーティー。二人は官僚の娘という設定です。そこで使用人の息子として同じ家で育ったロビー(ジェームズ・マカヴォイ)は身分の違うセシーリアに恋をします。ブライオニーはたまたま二人の行動を見てジェラシーを感じます。実は彼女もロビーのことが好きだったのです。事件はその夜起こります。ジェラシーからか、好奇心からか、ブライオニーの証言でロビーは逮捕されてしまします。その偽証があとでとんでもない結末を迎えるとも知らずに。
原作を読まずに映画に挑んだので、じっくりと物語に没頭できました。名作の映画化ということでストーリー展開としては分かるのですが、おそらく小説に忠実に脚本が書かれているのでしょう。少し途中で映像にするときついものが出てきます。戦争のシーンなんですが、読者の妄想の中であるうちはいいのですがちょっとリアルすぎて本来のテーマから横にそれた感があります。というのも私の勝手な偏見かもしれません。
子役としてアカデミー助演女優賞にノミネートされたブライオニー役のシアーシャ・ローナンはなかなかよい演技をしています。途中から主人公たちがみな歳をとった設定になるので出番は少ないですが、同じ出番の少なさでアカデミー賞をとったティルダ・スウィントン(英語deエイガ 85参照)とはやっぱり格が違った、という感じです。
前回の時に書いたように原題のAtonementとはキリストの「贖罪」という意味。前半は叙情的によかったのですが、後半の作りが私に合わなかったので今回は16位ということで。(TK)
2008年度ロードショウ 独断と偏見のランク付け
1.母べえ
2.ガチ☆ボーイ
3.魔法にかけられて
4.テラビシアにかける橋
5.アイ・アム・レジェンド
6.スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師(アカデミー美術賞)
7.バンテージ・ポイント
8.4ヶ月、3週と2日 (2007カンヌ国際映画祭パルムドール)
9.ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記
10.モンゴル
11.アメリカン・ギャングスター
12.クローバーフィールド
13.エリザベス:ゴールデン・エイジ(アカデミー衣装デザイン賞)
14.ライラの冒険 黄金の羅針盤(アカデミー視覚効果賞)
15.ノーカントリー(アカデミー作品賞・監督賞・助演男優賞・脚色賞)
16.つぐない(アカデミー作曲賞)
17.フィクサー(アカデミー助演女優賞)
18.シルク
19.エイリアンズVSプレデター
※2007年12月公開のお正月映画から含む