英語deエイガ102 『靖国 YASUKUNI』
2007年日本=中国/123分
監督:李纓(イ・リン)
出演:刈谷直治他
2007年釜山国際映画祭正式招待
2008年ベルリン国際映画祭正式招待
2008サンダンス国際映画祭コンペ部門招待
2008年香港国際映画祭正式招待
「誰も知らなかった、歴史がここにある。」
昭和8年から敗戦までの12年間、靖国神社では「靖国刀」という軍刀が8100振り作られていた。この映画は現役最後の刀匠である刈谷直治氏(90歳)のインタビューと実際の刀作成現場を撮りながら、平行して監督が10年間追ってきたという8月15日の靖国神社の風景を交互に見せていく。
この映画が上映される機会が少なくなってきている中、十三の第七藝術劇場は朝一番の回だが満席(私は立ち見だった)。料理は食べてみないと分からないのと同様に映画もまずは観てみないと評論はできない。
まずポイントの第一はこの映画が靖国問題に否定的な意見のみを扱っているわけではなく、実際公平に描いている、ということ。第二にこれは結論を出す映画ではなく「靖国」について事実を知ってもらい、そして議論して欲しいという作者の意図がよく伝わってきた映画だったことだ。
人生は常に勉強である。この映画を観ることも含め様々な角度から物事は論じなければならない。映画のラストで激動の昭和の写真がフラッシュで写されたときなぜか涙が止まらなかった。
さてドキュメンタリー映画をどうランク付けするのか全くもって分からないのだが、バランスよい構成と涙を流させたという点を考慮してめでたく第4位ということで。ちなみに一般的な意味でいうと「泣かせる映画」では全然ありません。(TK)
2008年度ロードショウ 独断と偏見のランク付け
1.母べえ
2.ガチ☆ボーイ
3.潜水服は蝶の夢を見る(第60回カンヌ映画祭 監督賞/高等技術賞受賞)
4.靖国YASUKUNI
5.魔法にかけられて
6.テラビシアにかける橋
7.ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(アカデミー主演男優賞/撮影賞)
8.アイ・アム・レジェンド
9.スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師(アカデミー美術賞)
10.バンテージ・ポイント
11.4ヶ月、3週と2日 (2007カンヌ国際映画祭パルムドール)
12.ナショナル・トレジャー2 リンカーン暗殺者の日記
13.モンゴル
14.アメリカン・ギャングスター
15.クローバーフィールド
16.エリザベス:ゴールデン・エイジ(アカデミー衣装デザイン賞)
17.ライラの冒険 黄金の羅針盤(アカデミー視覚効果賞)
18.ノーカントリー(アカデミー作品賞/監督賞/助演男優賞/脚色賞)
19.つぐない(アカデミー作曲賞)
20.フィクサー(アカデミー助演女優賞)
21.アイム・ノット・ゼア
22.シルク
23.エイリアンズVSプレデター
(2007年12月公開のお正月映画から含む)