日本「誤」録〜あなたの辞書に間違いはない?〜
言葉の数が豊富な人は、それだけで鋭い感性をふりまき、「あの人はどこか違う」と一目置かれます。
これからの時代を担う中学生が、大人の仲間入りを果たしていくためにも、「言葉の常識力」を高めていきましょう。
◆「和牛」と「国産牛」はどちらが高いの?
肉屋やスーパーでは、「和牛」と表記された牛肉のほうが「国産牛」「輸入牛」と表記されたものより値段が高いように感じます。
何となくですが、「和牛」のほうが高級品というイメージがあるのは私だけでしょうか。
さて、その違いや如何に。
結論からいうと、「和牛」は「牛の種類」を意味していて、「国産牛」は「産地」を意味しているわけです。
日本国内で育ったものはどんな種類の牛でも「国産牛」となります。
例えば外国で生まれても、子牛の段階で輸入され、日本で三ヶ月以上飼育されれば「国産牛」になるわけです。
しかし、「和牛」は日本古来の食肉用牛を指しており、「黒毛和種」「褐色和種」「日本短角種」「無角和種」の4種類しかありません。
ちなみに、かの有名な松坂牛は黒毛和種の雌牛で、主に兵庫県の但馬牛を三重県松坂で育てたものです。
◆「お造り」と「刺身」はどう違うの?
「刺身」ほど新鮮さが命なものはないでしょう。
切り方一つで味も見た目もがらりと変ってしまうので、シンプルですが奥が深い料理ですね。
日本料理店などでは「お造り」といいますが、そこには「ひと手間かける」意味があります。
隠し包丁を入れたり、魚や季節に合わせて切り方を工夫したり、添える「つま」や「けん」、はたまた器や盛りつけにもこだわってみたりと手間がかかります。
とはいえ、お造りも刺身も一つの言い方で一般的に差はありません。
もとは「作りもの」を略して、「お」をつけて丁寧語にした女性語で、主に関西で使われます。
名古屋や四国などでは「つくりみ」、福井県などでは「なまみ」など、地方ごとに言い方が異なるようです。
いかがだったでしょうか。
皆さんのよく間違えて覚えていそうな言葉を取り上げていきますので、「この言葉の意味は?」「この敬語正しいの?」といった疑問があればお知らせ下さい。(MH)