数学のススメ〜不思議な数〜
今回は不思議な数に関するお話です。
『新約聖書』のヨハネによる福音書に次のような話が出てきます。
「あるとき、弟子のシモン・ペテロが漁に出たが、魚が1匹もとれなかった。
そのとき復活したイエスが岸に立っていて、『舟の右側に網を打ちなさい』と教えた。
ペテロがそのとおりにして網を引き上げると153匹もの大きな魚で一杯だった。」
100匹とか150匹ではなく、どうして半端な153匹という数にしたのだろうかという疑問がわきませんか?
実は153は、1から17までの自然数の和になっているのです。
1+2+3+…+15+16+17=153
さらに、153を素因数分解すると、153=3×3×17となって、17が出てきます。
ですから、153という数は17を意識して考えられたものらしいのです。
聖書の中では、17はまずノアの洪水のところで登場します。
洪水が始まったのが第2の月の17日であり、ノアの箱舟がアララト山に止まったのも第7の月の17日となっています。
17の前の素数は13ですが、これはキリスト教では忌み嫌われる数になっています。
17の次の素数は19です。
聖書では7という数は聖なる数として特別扱いされている数です。
7に何か神秘を感じていた人たちが、次に17を選んだと考えても不思議ではないと思いますが、いかがでしょうか。
さらに153の面白い性質として、
153=1×1×1+3×3×3+5×5×5
というものもあります。
聖書を書いた人たちが数についてのかなりの知識を持っていたということは確かなことのようですね。(MH)
数学理論の創造的な力を一度でも知った人は、自然の分野でも芸術の分野でも、いたるところでその影響に気がつくだろう。――――――(ハイゼンベルグ)