数学のススメ〜発想の転換〜
さて、本日6月15日(日)は中1対象の総点検が阪急豊中校・学園前校で実施されました。
今回は「発想の転換」を使った論理に関する問題を出題したいと思います。
昔、大阪のある商人が、悪徳な金貸しから莫大な借金をして困っていました。
金貸しは、その商人の美しい娘に目をつけました。
そして、あるゲームを提案したのです。
金貸しが皮袋の中に、黒と白の小石を1つずつ入れるから、娘が中を見ないで1つ取り出せというのです。
もし、黒を取り出せば、娘は金貸しの妻になり、借金は帳消しになります。
もし、白を取り出せば、娘は父親と暮らしてよく、借金も帳消しになります。
もっとも、この金貸しは慈善でこのゲームを提案したわけではありません。
金貸しは、商人と娘を小石を敷きつめた庭に呼び出しました。
そして、金貸しは庭から小石を拾い上げて袋に入れたのですが、悪辣な金貸しが手に握りしめた石は、2つとも黒だったのです。
しかも、娘はそのことを目ざとく見てしまったのです。
石を選ぶことを拒否すれば、父親は監獄送りです。
娘はどうすればよいでしょうか?
さて、あなたなら、どうしますか?
自分も白の石を手に握りしめておいてこっそり交換するなんて方法もありそうですが、見つかればただではすみませんよ。
もっとよい方法があります。
取り出した石を庭に落としてわからなくして、こう言えばよいのです。
「袋に残った石を見て下さい。それと違う色が、私が選んだ石です。」
袋には黒い石が残っているはずですから、娘が選んだのは白だったということになりますね。
素晴らしい大逆転といえるでしょう。
たわいもないパズルに見えますが、論理というのは「白か黒」「真か偽」「0か1」の世界だというのが普遍的です。
似たようなトリックを実際の場でも使うことができます。(MH)
数学、それは科学の論理という巨大なピンセットである。――――――(ホルステッド)