数学のススメ〜オイル・ショック?〜
3週間に渡って、同じものを含む順列のコンテストを行ってきましたが、今週からは通常通りに戻りましょう。
今回は最近巷で話題の石油の単位についてご紹介しましょう。
石油の量を測るとき、バーレル(barrel)という単位が使われています。
法律上は単位として認められていないのですが、国際石油業界ではこれを使って取引しています。
その理由は石油業が興ったときから使われている伝統的な単位だからということです。
1バーレルは、アメリカでは42米ガロン、イギリスでは35英ガロンとなっていますが、どちらも約159リットルなのです。
どうして、こんな半端な単位になってしまったのでしょうか。
バーレルは胴のふくれた木樽、つまりビヤ樽のことです。
円筒形の石油の缶はドラムです。
アメリカでは、1850年代に石油の機械ボーリングを始めた頃、主な生産地だったペンシルバニア地方の容器だった50ガロン入りの木の樽に噴き出す原油を入れて町に運びました。
輸送はもちろん馬車でしたが、道路も悪く、取り扱いも乱暴だったので、町へ着いて買い手に渡る頃には大抵42ガロンに目減りしてしまっていたというのです。
つまり、1樽の石油は42ガロンだったわけですね。
今考えると、何ともったいない話でしょうか。(MH)
数学の本質は、数学的方法にある。そして数学者とは、この方法を完全にマスターした人のことである。――――――(ノヴァリス)