偉人に学べ〜世界の箴言、集めました〜
世界や人間の本質を熟知している人々の言葉には感動させられます。
実生活に役立つものも多いでしょう。
毎週火曜日は、世界の著名人が残した箴言(しんげん――いましめとなる短い句のこと)をその背景とともに紹介していきましょう。
たまには踏みならされた道を避けて、森の中に入りこむのがいい。今まで見たこともないものを発見できるに違いないからだ。―――グラハム・ベル
電話機を発明したことで有名なベルは、1847年にスコットランドで生まれ、24歳の時にカナダへ移住しました。
なぜ移住したかというと、勉強のしすぎで身体を壊し、医師に「余命6ヶ月」と宣告されたからというから驚きです。
環境の変化が幸いして体調を回復させたベルは、アメリカのボストンに移住します。
祖父の代から発声器官の研究を続けていたため、彼はそこで聴覚障害者向けの訓練学校を開きます。
その後、ボストン大学の発生生理学教授となったベルは、ヘルムホルツの「音声は電気によって伝えることができる」という論文に触発され、モールス信号の技師を務めていたトーマス・ワトソンとともに電話実現のために研究を開始しました。
1876年3月16日には隣の部屋にいるワトソンに「ワトソン君、用があるからちょっと来てくれないか」と、はじめて作り上げた電話を通じて言葉を伝達することに成功しました。
アメリカでは、この実験成功を記念して、3月16日が「電話記念日」と定められています。
ちなみに、彼はレコードや水上飛行機などの発明に貢献するなど、発明家としてもきわめて多方面にわたっており、エジソンとともに「アメリカの2大発明家」とも言われています。
歴史を変えるような発明を成し遂げるには、人と同じことをやっていてはだめで、時には寄り道や冒険をすることも必要です。
習慣に従うのは心地よいですが、危険でもありますよ、ということがベルの言葉には込められているように思えます。(MH)